COLUMN
育てて、切って、味わう。入居者様に「役割」がある暮らし

株式会社care storyが運営する住宅型有料老人ホーム「ちとせの杜 草部」(大阪府堺市西区)では、入居者様と一緒に季節の野菜を育てています。育てた野菜は収穫して、入居者様の手で調理し、皆で味わいます。この記事では、その取り組みと、私たちが大切にしている「役割のある時間」についてご紹介します。
毎朝の水やりが、皆様の日課に
ちとせの杜 草部では、プランターで季節の野菜を育てています。昨年はきゅうりを育てて浅漬けにし、今年はなすびとミニトマトに挑戦しました。
水やりのために毎朝プランターをのぞきに行くことが、いつのまにか皆様の日課になりました。「今日は色づいたかな」「そろそろ採ってもええんちゃうか」と、実の育ち具合が朝の話題になります。小さな鉢ですが、暮らしの中に季節をひとつ持ち込んでくれる存在です。
収穫から調理まで、入居者様の手で
ほどよく実ったところで収穫し、なすびは入居者様に包丁を入れていただきました。長年台所に立ってこられた方の手つきはやはり慣れたもので、あっという間に形の揃った薄切りが並びます。
ミニトマトも加えて彩りよく仕上げた浅漬けは、夕食の時間に皆様で召し上がっていただきました。前回は写真を撮り忘れてしまうほどの勢いで完食されたほど、皆様の楽しみになっています。
この日の様子は、施設サイトの「入居者様と育てた夏野菜で浅漬けを作りました」で写真とともにご紹介しています。
なぜ「役割」を大切にするのか
介護が必要になると、日々の暮らしは「してもらう」ことが増えていきます。それ自体は安心して暮らすために必要なことですが、私たちは同時に、その方が「する」側に立てる時間も大切にしたいと考えています。
水やりをする、実りを見守る、包丁を握る、できあがったものを皆で分け合う。世話をした分だけ実り、その実りを皆で味わう。そこには、支えられるだけではない、役割のある時間が生まれます。
日々の小さな営みを大切に
ちとせの杜 草部では、体操やお誕生日会といった定番の行事に加えて、おやつを持ち出してのひなたぼっこや、ご家族から寄贈いただいたドンジャラを囲む時間など、その日その時に皆様が無理なく楽しめることを大切にしています。
職員も一緒になって本気で楽しむうちに、支える側・支えられる側という関係が自然とほどけていく。そんな時間の積み重ねが、その方らしい暮らしにつながっていくと考えています。秋にはまた別の野菜に挑戦する予定です。
ちとせの杜 草部のサイトで詳しく

